Allstone Quarries(ASQ)
98%
Helixで迅速化した調査の割合
最大IP67
防塵・防水等級
最大IK10
耐衝撃性とタンパープルーフ等級
Allstone Quarries(ASQ)は1970年に採石会社としてスタートしてから、Allstone Quarries、Garden & Landscape、Premix Concreteという3つのASQ部門に発展。オーストラリアのビクトリア州各地で、小売店や製造拠点を合計6か所も構えるまでに成長しました。ASQでは独自のビジネスモデルを常に進化させていて、採石製品、移動式破砕サービス、生コンクリートと造園設計、建設と解体廃棄物のリサイクルなど、幅広いサービスを提供しています。
Jai Munday氏は、情報技術(IT)システムマネージャーとして、産業機械からAPI統合に至るまで、ASQのテクノロジースタック全体を監督しています。ソフトウェア開発での経歴と、ITシステムのスケーリングに関する10年以上の経験を持つMunday氏は、より効率的な業務フローで日常業務を改善しながら、品質管理と職場の安全性を強化する方法を常に模索しています。
評価
ASQのテクノロジーの枠組みを設計する際、Munday氏は、小売、製造、建設、輸送にわたる幅広い使用事例とともに、会社の規模を考慮に入れてきました。Munday氏の主な検討事項と課題は次のとおりです。
スケーラビリティ: 複数拠点にまたがるバラバラのシステムで、リモートアクセスが困難。
耐久性: 岩石を砕くような厳しい環境。
柔軟性: ネットワークや配線が限られた狭いスペース。
信頼性: カバーしきれない範囲があり、オフラインのデバイスの状況が把握できていない。
寿命: ハードウェアデバイスは常に償却されている。
Munday氏は次のように話しています。「地中から採掘した物を加工して粉砕し、3か所の小売拠点のいずれかに配送します。安全性と品質保証のために採石場に新しいカメラを導入することから始め、次にHelix統合を使用して製造現場と小売拠点全体で運用上の利点を得る方法を検討しました。」
Verkadaを選ぶ理由
Munday氏が手に入れたのは、時間とともに賢くなり、継続的なイノベーションを実現する拡張性に優れたセキュリティシステムです。Munday氏は、人や資産を保護するという本来の目的だけでなく、VerkadaのセキュリティソリューションとAPI統合を使用して既存のプロセスを改善しています。使用する製品群は、次の要件を満たしていました。
拡張性: すべてのサイトにおいて、デバイスとユーザーを一元管理。
耐久性: IP67、IK10の耐候性・耐衝撃性評価、10年間のハードウェア保証。
柔軟性: PoEケーブル1本からプラグアンドプレイが可能なシンプルさ。
信頼性: 最大365日間のオンデバイスストレージ、無制限のクラウドアーカイブ、システム健全性アラートを備えたハイブリッドクラウドインフラストラクチャ。
寿命: Helixなどの新機能を搭載したソフトウェアとファームウェアの自動更新。
Munday氏は、Verkadaの検索および統合エンジンであるHelixを通じて、サードパーティのイベントデータとCommandソフトウェアプラットフォームを組み合わせて、映像を効率的に表示しています。チームメンバーは、迅速な調査と高い品質管理を実現しながら、生産側のリスクを簡単に評価して軽減できています。
WebサイトマーケティングとPOS統合のためのAPI
Munday氏のAPI統合への挑戦は、ASQのWebサイトにビデオを追加することから始まりました。屋外用Domeカメラで撮影されたタイムラプスには、Castlemaine市の小売拠点の建設現場の様子が鮮明な映像で映っていました。
「HelixはVerkadaのパブリックAPIエンドポイントを使用して簡単にセットアップでき、1週間もかからずに完了して実行できました。」
店舗マネージャーは現在、Helix統合を使用して販売時点管理(POS)での取引とそれに対応するビデオを照合しています。Commandの検索バーに詳細(IDや使用金額など)を入力して、あらゆる取引の映像をすばやく取得できます。スタッフは直感的に使用できる一元化された検索エンジンを使用して、POS調査をこれまでより98%以上も速く完了しています。
「Helixを使用して取引のインデックスを作成し、調査用の映像をすばやく取り出しています。一枚の映像は千の言葉を語ります。Helixを使うと、何時間もかけて映像を再生する必要がなく、数秒で問題を特定できます。」
ナンバープレート認識とHelixでコンプライアンスをサポート
製造側では、ナンバープレート認識(LPR)カメラが、採石場から出るすべてのトラックの計量台を監視します。Helixは、ASQの計量台ソフトウェアとの統合により、ナンバープレート認識が一段と高機能になりました。
「デュアルカメラにより、ナンバープレートとトラック後部の内容を撮影できます。すべてをHelixデータと照合し、ナンバープレートからレポートを実行し、これから対応する仕事の積載重量を検証できます。」
作成時に、荷札はナンバープレート認識カメラのデータと照合されます。スタッフはナンバープレートから、トラックに常に正しく積み込まれていることを確認できます。「間違いがあり、トラックが路上で停止した場合、最高11,490豪ドルの罰金が科せられる可能性があります。」特定の業務を実施しているトラックを洗い出すのはたった数秒のため、コンプライアンス調査が迅速に進みます。
MultisensorとHelixによる燃料と車両の管理
Munday氏はEaglehawkの倉庫での導入に際し、手強い問題に直面しました。この倉庫のスペースにはケーブルを1本しか設置できないのに、より広範囲をカバーする必要があったのです。「私たちが保護したいエリアには、これ以上のインフラを設置することは不可能でした。」
「Multisensorは、主要エリアを完全に可視化するための完璧な解決策でした。1本のケーブルで動作する4台のカメラと、車両分析などのAI機能がつなげられています。」
Munday氏は、20MPのMultisensorの4方向ビューでカバー範囲を最大化しながら死角を排除しました。たった1本のPoEケーブルで、入ってくる車両、駐車場、破砕工場、加工場、燃料タンクを同時に監視できます。
燃料タンクの資産追跡を可能にするために、HelixをASQのフリート管理システムと統合することも計画しています。ポンプがネットワークに接続されると、燃料消費量を追跡し、キーフォブ(スマートキー)の適切な使用を確実にするためにデータがシステムに配信されます。「Helixのデータを使用して、契約業務の見積もりの精度を向上させることができます。」
CM42が実現する柔軟な配送モニタリング
ASQの搬入口を行き来する配送品を保護するため、Munday氏は施設の隅の狭いスペースに収まるカメラを必要としていました。「カメラを固定できる位置からは、ドアが撮影できません。ドアをフレームに収めようとすると、今度は設置場所がありません。」
この問題を解決したのが、CM42 Mini Domeカメラです。Munday氏はなんと、既存の照明用レールにカメラを取り付けることにしました。小さいながらも強力なCM42は、狭いスペースにも柔軟に導入できるように設計されています。小さな設置面積と、人物分析などのコンピュータービジョン機能により、ASQの環境でのリモート監視と損失防止対策に最適でした。
「CM42は、狭いスペースに設置するのに最適なサイズと重量であり、搬入口全体をカバーできます。小型のカメラでも、必要な分析機能と画質が手に入ります。」Multisensorと同様に、CM42を1本のPoEケーブルでオンラインにするのにかかったのは数分でした。
今後の展望: Guest、インターホン、そして継続的なイノベーション
直感的なソフトウェアプラットフォームを基盤とするVerkadaのビデオ検索エンジンや統合技術によって、インシデントの検出、阻止、解決がシンプルになっています。Munday氏はこの点について、次のように話しています。「この3年間、自動更新のたびに製品がますます賢くなっているのがわかり、感動しています。Helixをはじめとする統合でAPIがどんどん進化して、手作業にかかっていた時間が大幅に節約できています。」
Munday氏は、Workplaceとインターホンを使用してVerkada製品群の機能を拡張することを計画しています。Verkadaの訪問者管理ソフトウェアを活用することで、訪問者の受付手続きを自動化し、手書きの受付簿を排除する予定です。電話に出られないことがないように、インターホンでスマートコールルーティングを設定し、誰が玄関にいるのかを指定されたスタッフがリアルタイムで把握できるようにします。
「Verkadaは、特にHelixと合わせて、サイトを一元的に保護することで、その価値を証明してきました。安全上の問題が発生した場合は、すぐに対処できるようになります。データがしっかりと保護され、必要なときにいつでも簡単にアクセスできるので、安心して業務に取り組めます。」
Verkada API統合およびソフトウェア更新の詳細。