Citrix
Jason Keen氏は、Citrixでセキュリティオペレーションのグローバル責任者を務めています。同社はサーバー、アプリケーション、デスクトップ仮想化、ネットワーキング、サービス型ソフトウェア(SaaS)、クラウドコンピューティングテクノロジーを提供する多国籍のソフトウェア企業です。
Citrixが以前使用していたCCTVシステムは、世界中にある事業所でまったく連係が取れていないものでした。多くの設置作業が個別に行われ、ビデオセキュリティが他のシステムとどのようにリンクし、それが各サイトやグローバルレベルの監視パッケージ全体の中でどのような位置づけになっているのか、という総合的な観点では考えられていませんでした。
「システムをどのように維持して監視し、発生した事態にどう対応するかについては、ほとんど考えられていませんでした」とKeen氏は説明します。「複数の箇所でシステム障害が発生した場所もありましたし、まったく監視システムが設置されていない場所もありました。モニタリングやメンテナンスは、時間のかかる現場訪問となることがほとんどでした。また、DVRは企業ネットワークにおける典型的な弱点で、ハッカーに狙われやすいこともよく知られています。堅牢で安全、拡張が用意で、リモートでアクセスできるソリューションが必要であることは明らかでした。」
設置から運用までシンプルなプロセス
当時、グローバルセキュリティリスクサービスの担当は2人しかいなかったため、設置から運用までKeen氏のチームが一貫して対応できるソリューションは必須でした。そこで、Verkadaの無料トライアルを利用して、米フォートローダーデールにある本社で試験的な設置を行いました。
「カメラを箱から出してアカウントに登録し、受付の後ろの壁に取り付けて、ネットワークポートに接続しました。それが概念実証となり、1か月後にはこの製品がどれほど優れているかがわかりました」と同氏は振り返ります。
最初の運用導入がすぐにスウェーデンで行われました。スウェーデンでは、Citrixの施設はエントランスを他社と共有する複数階建てのテナントビルの7階にあります。設置の際は、その様子をKeen氏がリモートで管理することになりました。
「スイスに住む設備マネージャーがストックホルムに飛んでいる間、私はここイギリスにいました。カメラフィードへのセキュアリンクを彼女に送り、カメラが正しい方向を向いていることを確認できるようにしました。接続は『上、下、左、右』とごく簡単に調整するだけで完了しました。設置がとても簡単だったので『これは監視システムをすぐに導入できるぞ』と思いました。シリアル番号を入力するかQRコードをスキャンするだけでカメラを起動して実行できるシステムは、非常に貴重です。文字通り数分で完了するのです。Verkadaの導入にCCTVの専門知識は必要ありません。」
Keen氏は以前、陸軍の諜報員でしたが、後に警察および科学開発部門のCCTVコースを修了したことがあります。
「以前はレンズ、焦点距離、取付ブラケット、光源など、多くのことを検討しなければなりませんでしたが、Verkadaではそうしたことを考慮する必要がありませんでした。そうした点がすべてなくなって全体がシンプルで明確になり、設置とメンテナンスが非常に簡単になりました。それに、何か問題が発生しても、10年保証によりカメラがすぐに交換されるので安心です。」
信頼できるテクノロジーで最新の状態を維持
Keen氏を魅了したのは、容易な設置と手間のかからないメンテナンスだけではありません。Verkadaの前払い価格モデルと業界随一の10年保証により、コストを先々まで予測することができました。
「数年後にカメラやサーバーが故障してまた費用がかかるということはないので、経済的にも安心です」とKeen氏は言います。「Verkadaの場合、カメラが動作しなくなったら、まずはネットワークをチェックします。それからスイッチが切れていないかも確認します。これで問題は解決できるはずですが、うまくいかない場合は、Verkadaサポートチームに相談します。めったにないことですが、カメラに問題がある場合は新しいものを送ってくれます。Verkadaには大満足しています。」
「点検や整備の検討は不要です。ソフトウェアは新しい機能で定期的に更新され、パッチ適用も行われます。そして、コストはずっと同じままです。操作方法はとても簡単で、詳細なCCTV計画を作成する必要はありません。SORフリーズカメラ、焦点距離、レンズサイズ、光源などを指定する必要もありません。Verkadaのテクノロジーがすべて調整してくれます。」
「一番難しいのは、PoEケーブルをスイッチからカメラに配線することですかね。その程度のことが最大の懸念となるくらい、Verkadaの製品は扱いが簡単なんです」と同氏は語ります。
柔軟なソリューション
Citrixがポートランドのオフィスを閉鎖したときは、Verkadaカメラのプラグを抜いて本社に配送するだけで、すぐに本社で再設置できたとのことです。
「プラグアンドプレイ方式なので、変化するニーズに合わせて簡単にカメラを移動できます。これは非常に便利な点で、投資から最大限の利益を確実に回収できます。」
グローバルな可視性
グローバルテクノロジー企業として、Citrixは拠点間の相互運用性を常に追求しています。以前のNVR/DVRベースのカメラシステムでは、CCTVを一元管理する機能や、監視システムやセキュリティシステムに対する単一窓口を設ける機能がありませんでした。Verkadaのハイブリッドクラウドテクノロジーの採用で状況は変わりました。
「いつでも、どこでも、どんなデバイスでも、どんなカメラにもアクセスできます。携帯電話からでも画質や機能を損なうことなくCommandプラットフォームにアクセスでき、またすべてが暗号化されています。」
「私たちは現在、世界中の事業所でビデオセキュリティを一元管理できるようになりました。また、必要に応じて現地の従業員にアクセス権を簡単に提供できます。Commandを使うとユーザーやグループ単位でアクセス権を設定でき、カメラとユーザーの両方に監査ログを残すことも可能です。映像への1回限りのアクセスや緊急の特別アクセスが必要なとき、例えば緊急サービスがアクセスを必要とする場合などでは、メールやSMS経由でライブリンクを文字通り数秒で共有できます。
WebベースのプラットフォームCommandで操作を簡素化
「使えば使うほど、Commandを気に入るようになりました。」Keen氏は、Verkadaの一元化されたクラウドベースプラットフォームのCommandを利用することで、ブラウザやデバイスから自社サイトに安全にリモートアクセスできるようになりました。
「朝、カメラがオフラインになっていても瞬時に把握でき、元に戻すにはどうすればいいのかもすぐにわかります。経営的な観点から見ても、このプラットフォームは格段に優れています。世界のどこにいても、Command内ですべてを管理、維持、修正できます。」
「私は最新情報のセクションが特に気に入っています。新しい機能が取り上げられる場所で、自分たちの日常業務やリズム、ビジネスの進め方にも役立ちます。また、パッチが自動的に適用されるので、進歩した技術を利用するのにこちらが考えたり努力したりしなくて済みます。」
Keen氏は、Verkadaを導入して以来このような変化を目の当たりにして、従来/旧来のオンサイトシステムにはもう戻れないと感じていると言います。
「NVRやDVRは、正直なところ長続きしないだろうと思います。企業として考えれば、この種のハイブリッドクラウドシステム以外を選択するなんてあり得ません。」
従来のビデオセキュリティを凌駕
Verkada Commandの強力な分析と一連の機能により、Citrixではビデオ監視によって単なる脅威の検出・防止以上のことも行えるようになりました。
「ヒートマップは、ピークフロー時の人の動きを確認できるため、スペースプランナーにとって便利です。混雑状況の通知機能は、新型コロナパンデミック後に人々がオフィスに戻り始めたときに、従業員の安全を守る計画を実施するために何度か使用してきました。モーション検出は頻繁に使用しています。特にドアが安全でない場合やオフラインになった場合、ビデオモーション検出機能は、誰かがそのスペースに入ったことを知らせるさらなるトリガーとなります。」
同氏はまた、注意が必要な状況となったときにそのことをSNSで通知する機能も非常に気に入っていると言います。こうした状況は、例えば、敷地内で要注意人物が目撃された場合、カメラが改ざんされた場合、夜間や週末に特定のエリアに誰かが入った場合などです。
将来に備えた計画
Keen氏のチームは、短期的な計画において成し遂げるべき大きなプロジェクトを2つ抱えています。
「まず、データセンターのセキュリティです。当社には多数のコロケーションデータセンターがあり、近々新しいデータセンターもオープンする予定なので、そのインフラにかなりの金額を費やす必要が出てくるかもしれません。セキュリティが最優先であることは明らかなので、各コロケーションデータセンターに少なくとも30台のカメラを設置することを検討しています。」
「Verkada Commandのプラットフォームにアクセスできるのは12人程度なので、誰かがコロケーションデータセンターに入ってラックに手を加えた場合、その画像をチームに送り、それが偶然にせよ意図的にせよ、システムに悪意のある行為が行われていないか監視することができます。」
「これは私たちにとっては素晴らしい機能です。おかげで年中無休で監視する負担がなくなります。現時点では、Genetecの不便なシステムで年中無休で監視を行っている状態です。コロケーションデータセンターは世界中にあるため、これは本当に大変な仕事ですし、脅威も見逃してしまいます。Verkadaを使用すれば、注視すべき映像にフラグを立てて、それを調査、共有、保存することが、信じられないほど直感的かつ迅速に行えるようになるはずです。」
「Verkadaを利用した今後の仕事が非常に楽しみです。Verkadaは真の改革をもたしてくれました。」
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