Nizhoni Health
8
場所
50倍
映像の取得時間
不要
必要な訓練や研修
マサチューセッツ州最大の在宅医療機関であるNizhoni Healthは、メンタルヘルスに関するサービスを十分に受けられていない人々に対し、自宅で安全かつ快適に受けられるケアを提供しています。同社は、優良な看護プログラムを通じ、複雑な行動・精神疾患を抱える患者に対して優れた臨床結果を20年以上もたらしてきました。最新のテクノロジーを採用し、主要な医療機関と提携することで、患者の支払額や米国のAccountable Care Organizations(ACO)の費用を全体的に削減しながら、在宅医療サービスの未来を形作ってきました。
同社の最高情報責任者であるDave Ledoux氏は、ワークフローを合理化してパフォーマンスの高いプロセスを構築するツールを使用して、地域に分散するチームを支援しています。同氏は、Nizhoni Health以前はOkta, Inc.やAthena Healthなどのソフトウェア企業において管理職を歴任した経歴を持ち、エンドユーザーサポートの提供と大規模な効率化の実現において豊富な経験を有しています。
課題
「今までの仕事で、セキュリティカメラを扱ったことはまったくありませんでした。これは通常、施設チームやセキュリティチームが担当するものですが、Nizhoniでは私の管轄になります。以前は、3日間のNVRストレージ保存機能を備えた240p解像度のカメラが、8か所の冷蔵配線設備室に保管されていました。州の東端から西端まで移動するには車で2時間半かかり、移動先で検索機能がまったくない状態で映像を再生するには、さらに最大6時間かかっていました。」
同社が以前使用していたビデオ監視サービスは、検索機能、リモートアクセス、ビデオストレージ容量に制限があり、連携の取れていないネットワークビデオレコーダー(NVR)カメラシステムで構成されていました。現地まで車で移動し、手動で何時間もかけてビデオを確認する必要があり、映像の取得には最大8時間半もかかっていたと言います。プロセスの非効率性を問題視したLedoux氏は、インシデントの解決時間を効率的に合理化して短縮できるクラウドベースの代替手段を模索しました。
「私はソフトウェア畑から在宅医療の分野に入ったため、紙と鉛筆での作業からクラウドネイティブのプラットフォームに移行することで、組織の効率性を高める機会があると考えました。私が言いたいのは、ほんの数年前には、文字通り紙の上で始まって終わったビジネスクリティカルなプロセスが無数にあったということです。」
Verkadaを選ぶ理由
「Verkadaを使い始めてから、控えめに言っても、映像の取得を50倍速く行えるようになりました。タブレットやスマホでどこにいても安全にカメラにアクセスでき、Oktaとの連携によりフロントエンドで認証情報のセキュリティを確保することができます。タイムライン上のどこでアクティビティが発生したかが一目でわかるので、『青いシャツを着た男性』などの検索パラメータを適用すると、必要な映像がすぐに見つかります。」
同氏は、通常、Verkadaのビデオ管理プラットフォームであるCommandを介してカメラにリモートアクセスし、モバイルアプリまたはWebブラウザからログインしてVerkadaの機能を利用しています。また、VerkadaをOktaシングルサインオン(SSO)および多要素認証(MFA)と統合し、ユーザー管理、アクセス、権限の安全性を確保しています。ハイブリッドクラウドストレージを使用すると、ビデオ映像はカメラに最長365日間保存され、アマゾンウェブサービス (AWS)がホストする無制限のクラウドベースのアーカイブに保存されます。何時間もかけて映像を確認する必要はなく、人物、服の色、車両、モーションなどの検索フィルターを適用して、数分でインシデントを見つけることができます。
SSO統合と完全な監査ログ
「私が求めていたのは、シングルサインオン機能と編集不可能な監査証跡の2つでした。VerkadaはOktaと統合でき、完全な監査ログが提供されるため、ユーザーの活動を把握し、ビデオコンテンツを適切に管理できます。」
Okta SSOおよびMFAをVerkadaと統合したことで、ユーザーは社内で使用している他のツールと同じ認証情報を使ってCommandプラットフォームに安全にログインできるようになりました。またエンドユーザーのワークフローをよりスムーズにしただけでなく、攻撃対象となりうる領域をユーザーあたり認証情報1セットまで減らし、セキュリティも強化できました。これにより、Ledoux氏とITチームは、規模拡張の迅速化、アプリケーションアクセスに関するより役立つ情報の入手、ヘルプデスクチケットとITコストの削減を実現しました。また監査ログを使用することで、ファームウェアのアップグレードやアーカイブされたクリップの共有など、システムまたはユーザーが実行した各カメラに対するアクションの記録が保持されます。すべてのカメラには、完全な検証が可能な独自の監査証跡があり、デジタル証拠管理のためのコンプライアンス文書化を自動化することも叶いました。
4Kビデオとモーション通知
「以前は現地で行う必要があったプロセスを合理化したため、このシステムが、単なるセキュリティツール以上のものであることが証明されました。例えば、在庫置き場のラベルを管理して読み取るのにも、4Kカメラを頻繁に使用しています。」
Nizhoni Healthでは、施設全体で医療用品を安全に保管するためにCM61 4Kカメラモデルを使用しています。4Kのビデオ解像度と光学ズームによって細部をはっきりと捉え、リモートでラベルを読み取って在庫を管理します。事前に指定されたエリア内でタンパー(いたずらや改ざん)や異常なアクティビティが発生した場合は、メールまたはSMSメッセージで即座に通知が届きます。
カスタム権限を備えた使いやすいユーザープラットフォーム
「当社の人事チームと管理チームには、階層化された役割ベースのアクセスレベルを設定しています。カメラを使用して混雑している場所の密度を監視し、過密状態を防ぐためにプロアクティブ(事前対策用)アラートを有効にしています。システムUIは非常に使いやすいので、専用の訓練や研修は必要ありません。」
人事チームと管理チームはVerkadaの主要ユーザーであり、役割に応じてさまざまなアクセス権限を持っています。エンドユーザーを念頭に置いて設計されたCommandプラットフォームは操作が簡単で、Ledoux氏のチームがトレーニングを行う必要はありませんでした。「これは以前使っていたシステムに比べ、180°の大転換です。旧システムは非常にわかりにくく、実際に使い方を知っていた(または使用したいと考えていた)人はほんの一握りでした。普段は、チームメンバーのほとんどが、映像の確認や取得が必要になるたびにITチームに連絡していました。」
同社では、Verkadaの人物分析を使用して、混雑状況と要注意人物の両方を検出して知らせるプロアクティブな通知を有効にしています。フレーム内に一定数以上の人数が検出されると、人事チームのメンバーにアラートが送信されます。同様に、要注意人物がサイトに現れた場合も、別のアラートが生成されます。Nizhoni Healthは、Verkadaを利用することで、組織全体のセキュリティを強化しながら、混雑状況をリアルタイムで監視するシンプルかつ効果的な方法をエンドユーザーに提供できているのです。
今後の展望: セキュリティを新本社へも拡張
「新しい本社はほぼ完成しており、建物を保護するために、さらに多くのカメラを配備する予定です。Verkadaの利点は、拡張と導入が簡単なことです。例えば、QRコードをスキャンするだけでハードウェアを追加できるという優れた機能があります。」
Ledoux氏は、Nizhoni Healthの成長に合わせて拡張できるセキュリティシステムを導入しました。それによってインシデント解決にかかる時間を数時間から数分に短縮し、映像を取得するために施設間を移動する手間も排除できました。また、チームメンバーが独自にシステムを使用してそれぞれのサイトを保護できるよう環境を整えており、さらに他の場所にも導入を拡大していく予定だと言います。
Verkadaを組織でお試しになりたい方は、無料トライアルをお申し込みいただくか、毎週開催されるウェビナーにご参加ください。