Mike's Bikes
2倍速
Helixを使用したPOSシステムの調査
1週間未満
Helixを完全に導入するまでの期間
不要
NVRやDVRの必要性
概要
Mike's Bikesは、米国初のマウンテンバイク販売店の1つで、「できるだけ多くの人にマウンテンバイクや自転車に乗ってもらう」というシンプルな使命を掲げる自転車販売系列店です。現在、同社は北カリフォルニア最大の自転車小売チェーンで、サンフランシスコベイエリアに13店舗、スタンフォードに自転車修理を専門とする1店舗、コロラド州に新たに4店舗を展開しています。各店舗で、自転車好きの従業員250人が非常に優れたサービスを提供しています。
Chris O’Dell氏は、5年前に最高技術責任者(CTO)としてMike’s Bikesに入社しました。CTOとしての役割は、店舗内でのテクノロジーに関連する顧客体験をすべてスムーズにすることです。「先進的な企業として、私たちは可能な限りテクノロジーを活用して、効率を高め、ショッピング体験を向上させることを目指しています」と、O’Dell氏は語ります。
課題
同氏は、Mike's Bikesでは侵入窃盗によって毎年約5万ドルから10万ドルが失われていると見積もっています。セキュリティ業務の改善策を模索する中で、デジタルビデオレコーダー(DVR)、ネットワークビデオレコーダー(NVR)、IPカメラ、アラーム監視ソリューションがそれぞれ独立したものであることが非効率性を生み、調査に長い時間を要することが明らかになりました。
そこで、新しい物理セキュリティソリューションを見定めつつ、オールインワンのクラウドベースシステムであると同時に以下の点を実現できる製品を探すことにしました。
調査時間を短縮できる。従来は特定の取引関連のインシデントを見つけるのに映像を手動で確認していたため、その作業に数日とはいかないまでも数時間かかることはよくあったと言います。
業務運用の最適化を図る。 従業員のトレーニングからスケジューリングまで、顧客体験と運用の効率性を改善するために具体的なデータを必要としていました。
転機が訪れたのは、窃盗犯が型破りな方法でサンラファエルの店舗に侵入したときでした。「誰かが店舗の屋根から侵入してロープで降りてきて、数台の自転車を盗み、天窓から逃げて行きました。その時は、残念ながら、侵入センサーでカバーできる範囲は限られていました。」
Verkadaを選ぶ理由
「当社のアラームシステム業者とビデオ監視業者をまとめられるのなら、そうしたいと考えていました。Verkadaには、セキュリティに必要なものがすべて揃っており、ビジネスに役立つ機能も豊富に用意されています。」
Verkada製品は使用と設置が簡単で、インテリジェントなセキュリティデバイスとAPIを強力で直感的なCommandソフトウェアプラットフォームでまとめて操作できます。DomeからFisheyeまで、各タイプのカメラの利点を活用して可視性を高め、同時に多用途の侵入センサーで広範囲にわたってアラームを有効にできます。「プロの監視サービスと2台のFisheyeカメラを使用して屋根全体をカバーし、張り出しのない屋外にはハードウェアを保護するために全天候型のDomeカメラを設置しました。」
また、Verkadaのビデオ検索統合エンジンであるHelixを通じて、新しい可能性とインサイトを手に入れることもできるようになりました。この機能を使うと、Helixを介して販売時点管理(POS)システムからのメタデータがCommandに送られ、1つの画面で簡単に調査を行うことができます。
「Helixを介してPOSシステムと統合することで、クレジットカード詐欺を迅速に調査し、商品の試乗手順に従っているかどうかを検証できます。」
Verkadaを使用した成果
Verkadaを使用して、次のことが実現しました。
販売時の調査スピードが2倍に増加。
アラームがトリガーされた最近のインシデントでは、警察出動時間が大幅に短縮された。
顧客によりスムーズな試乗体験を提供できるようになり、より良い防犯対策ができるようになった。
製品の試乗手順が遵守されているかどうかを検証し、従業員トレーニングを調整できるようになった。
実用的なインサイトにより、顧客の動線や人員配置の効率性が明らかになった。
1週間足らずでHelixを完全配備できた。
調査時間の短縮
クレジットカード詐欺の解決が迅速に
「Helixを使う長期的なメリットは、詐欺の調査が速くなることです。以前は、支払い取り消しに意義を唱える手続きは長くて費用のかかるものでしたが、今では数秒でできるようになりました。」
不正が認められることがめったにないことや、支払い取り消しに異議を唱える運用上の負担が大きいことなど、不当な支払い取り消しと詐欺による損失は、大きな問題となっています。「取引が行われなかった、店舗には行っていない、商品を受け取っていないなどと言って支払い取り消しをしようとするケースは、すべての小売業者が経験しています。VerkadaとHelixを導入する前は、私たちの言い分を裏付けるための証拠をクレジットカード会社に提出することは困難でした」とO’Dell氏は話します。以前は、特定の会計取引のビデオを参照する必要があるときには、POSを調べてタイムスタンプを探したうえで様々なカメラのビデオを精査して、正しい角度の正確な映像を見つけなければならなかったそうです。
現在では、Helixとの連携により、支払い取り消しを回避するために必要な取引データを簡単に見つけることができています。取引IDを検索して関連する映像を追加し、アーカイブされたクリップをクレジットカード発行銀行と共有するまで、すべての操作がダッシュボード上で完結します。このようにして、不正や返金目的の購入を迅速に特定し、不正な出荷を停止して在庫の損失を防ぐことができます。
「取引IDを検索するだけで、関連する映像がすぐに表示されます。そこから映像をアーカイブして共有し、返金申し立てに異議を唱えて解決するのは簡単です。」
成果: POSシステムの調査スピードが2倍になりました。
侵入者の検出と対処
Mike's Bikesでは、360度の広い範囲をカバーするために、屋上に2台の魚眼レンズを背中合わせにして設置しました。また、Verkadaのプロによる年中無休の監視サービスが、一部のVerkadaカメラを使用して営業時間外にモーションを検知してアラームを起動できるようにもしました。
同社では、ドアやガラスの破壊センサーなど、連携する一連の侵入検知デバイスを店舗内のあちこちに取り付けています。統合されたカメラを通じて、O’Dell氏やプロの監視担当者がアラームイベントを即座に確認できるようになっています。盗難が発生した場合、監視担当者は脅威をビデオで確認し、個別の状況に応じて警察の派遣などの対応をします。
「セキュリティ対応のタイミングに関しては、Verkadaは従来のアラームプロバイダと比べて天と地の差があります。店内を即座に確認し、それが誤報なのか、それとも警察の即時派遣が必要な本当の脅威なのかを判断できる専門の監視チームのおかげです。」
無線侵入検知センサーとセルラー方式バックアップモジュールにより、停電時でも店舗が確実に保護されます。レジの後ろに設置されたカメラは、詐欺事件を調査するために必要な品質とカバー範囲を持つ映像を、クラウドベースストレージとローカルストレージの両方に確実に保存します。Verkadaのセキュリティ製品統合アプローチにより、インシデント調査を1つのプラットフォームの業者にまとめられます。「アラームやビデオセキュリティ製品の購入を考えている場合、1つの業者と複数の業者どちらを利用するのがいいのかを比較検討することをお勧めします。事件が起きている最中にビデオに即座にアクセスできる専門家の監視サービスに頼れることは、非常に重要です。他のサービスでは、ここまで包括的で自然な総合サービスはありません。」
成果: 最近のアラームインシデントにおいて警察の出動時間が大幅に短縮されました。
ビジネスオペレーションの変革
試乗手順の遵守状況を検証
Mike's Bikesでは、Helixを導入する前は、適切な試乗手順が守られていることを確認するために多くの準備が必要でした。顧客が一定の価格以上の自転車に試乗する場合、マネージャーは次のことを行う必要がありました。
顧客に身分証明書とクレジットカードの提示を求める。
身分証明書とクレジットカードを照合する。
顧客のクレジットカードに1セントを請求する
以前の監査では、保留中の取引についてPOSシステムでレポートを実行し、タイムスタンプを見つけてから、ビデオ映像を再生して正確なクリップを見つける必要がありました。「さらに悪いことに、従来のシステムは容量が限られていたため、映像がないこともありました。」
「今ではHelixを使用して、Commandで取引タイプを簡単に検索でき、試乗手順に従っていることを検証できます。これにより、高価な試乗用自転車の持ち逃げを防ぐことができます。」
Helixを使用すると、試乗のための少額請求など、販売時点での様々な種類の顧客とのやり取りを迅速に査定できます。「HelixでPOSデータをVerkadaに取り込めるので、取引の調査で証拠映像を見つけることは、この上なく簡単です」とO’Dell氏は言います。少額取引がCommandに表示されていなかったことから、ある店舗が適切な試乗手順に従っていないことを発見したケースもありました。
成果: 顧客の試乗体験がよりスムーズになり、防犯対策が強化されました。
商品の配置と人員配置スケジュールの最適化
O’Dell氏は、Verkadaのエッジベースのビデオ分析を活用して、店舗運営を強化するための隠れた機会を明らかにしています。その1つが、最も忙しい曜日と時間帯の客足を定量化する混雑傾向です。混雑傾向が経時的に表示されるデータを使用して、本社および各地域の管理者は、客足を推定し、特定の場所やマーケティングキャンペーンのパフォーマンスを測定できます。この情報を使って、人員配置を最適化し、最も効果的な営業時間を決定できます。
「混雑傾向機能のAPIと統合し、そのデータを使用してカスタムレポートを作成することができます。そうした情報をもとに、管理チームは、店舗全体で1日の様々な時間帯の客足レベルを確認・比較し、優れた人員配置を決定できます。」
成果: 実用的なインサイトで効率的な商品配置とスタッフ配置が実現できました。
開発投資の最小化
「Helixを介してCommandにデータを取り込むのは簡単です。自由自在に使えるプラットフォームなので、確認したい項目を簡単に追加できます。Helix APIに統合するだけで、データが流れ込んでくるようになりました。」
ITリソースは限られていましたが、Helixのセットアップは任意のVerkadaカメラで生成できるパブリックAPIエンドポイントを使用して、1週間もかからずに楽に行えたといいます。O’Dell氏はまず、取引ID、登録番号、取引日、購入金額など、チームがCommandに入力する必要のあるすべての項目を把握するようにしました。データセットを集めた後は、ドキュメントを参照してHelixと統合するだけで、適切な間隔でデータを投入できるようになりました。
成果: 1週間もかからずHelixを完全導入できました。
今後の展望: API統合でセキュリティの枠を超えた機能を活用
「すでにVerkadaプラットフォームの可能性を見出し、その付加価値を体験した当社の経営陣は、Helixに強い関心を持っています。無線でのアップデートという最近の新機能を使えることからも、Verkadaの投資収益率の高さがうかがえます。」
Mike's Bikesでは、Verkadaを導入して以来、混雑傾向を含む新しい機能を自動更新で受け取っています。「当初は実現するとは思っていなかった新機能も追加されました。この製品進化の軌跡が、私がVerkadaを選んだ理由の1つです。」
テクノロジーのリーダーであり信奉者でもあるO’Dell氏は、引き続きHelixの使い方を模索しつつ、Verkada Commandで多くの情報を入手することを心待ちにしています。そして、Mike’s Bikesが全国的に拡大するにつれ、安全性と運用をサポートし、大規模な効率を実現する機会を見つけていくとしています。
「Verkadaの可能性はセキュリティの枠を超えて広がっており、Helixとの統合はそれを証明するものの1つに過ぎません」。
Verkada Helixの詳細については、当社の製品紹介ページをご覧ください。