Mission Dolores Academy
サンフランシスコ中心部にあるMission Dolores Academyは、幼稚園から中学校までの一貫教育を行うカトリック系の私立学校です。革新的なカリキュラムで、生徒たちは生涯学び続ける力を身につけて卒業していきます。また、同校はブレンデッドラーニングの先駆的学校でもあります。ブレンデッドラーニングとは、テクノロジーとデジタルメディアを統合させた教授法と従来の教室での教師主導の学習法を融合させ、各生徒の学習体験をより柔軟にカスタマイズできるようにするものです。
Meredith Essalat氏は2016年から校長として、28人のスタッフと多数のボランティアを率いて、240人以上の生徒を育成する学習環境を作り出してきました。そのためには、学内の日常の活動や運営を監督し、すべての生徒と教職員にとって安全な学校環境を保証する必要があります。
課題その1: 地域開発の転換期にあるエリアでの効果的なビデオ監視
2019年は物理セキュリティへの再投資の年となりました。パンデミックの間は以前に比べて建物に立ち入ることができませんでした。さらに、同校は住工混在地域の一角にあり、近隣には空きビルが危険な状態で放置されていました。それまで使用していたインターホンでは正門の映像画質が悪く、カメラに映っているのが部外者かどうかわからないまま、敷地内に入れてしまうことがありました。
課題その2: デジタルプロセスへの移行(まずは訪問者の受付から)
生徒のためのテクノロジーの活用に重点を置いている教育機関として、同校では内部処理の多くを刷新する必要があるという結論に達しました。また、紙ベースの入校手続きをしているのに、自分たちを先進的な学校であると標榜しているのは実態に即していないという意見も出ました。「私たちはテクノロジーの最前線にいると支援者に伝えていながら、受付では入室手続きにバインダー、紙、ペンを用いているのです」とEssalat氏は話します。「当校は、私たちが目指している教育機関の姿に合わせて、外部向けのプロセスを調整する必要がありました。」
まず訪問者管理システムを皮切りに、同校では、証拠写真から秘密保持契約や新型コロナウイルスに関する権利放棄の書類に至るまで、運営業務の可視性を高めながらタッチレス化を実現する方法を検討しました。「校内に入るすべての人を把握し、後の時点でその追跡を行う仕組みを確立することが優先事項になりました」とEssalat氏は語っています。
課題その3: 数千ドルにもおよぶ誤報によるコスト
敷地全体に多数の出入口のドアがあるため、既存のBay Alarmの有線アラームシステムではコストがかかるうえに、誤報も発生しやすいことが問題になっていました。実際には緊急でないこうした通報は、同校スタッフと地元の緊急派遣サービスに大きな負担を与えるだけでなく、誤報によるサンフランシスコ市警察の出動で毎年5,000ドルのコストもかかっていました。全校生徒のうち83%が経済的援助を受けている学校としては、1ドルも無駄にすることはできません。
Verkadaの統合ソリューション
時代遅れで統合されていないセキュリティテクノロジーに起因する諸々の課題を解決するため、同校はカメラ、アラーム、キーレスエントリー、訪問者管理のシステムをVerkadaのソリューションにアップグレードしました。現在では、各ソリューションがそれぞれに適切に機能しているだけでなく、シームレスに連携しているため、さらに大きなメリットを得ています。
Verkadaテクノロジーを使用することで、次の3つの目標を達成することができました。
安全性の向上。数秒以内にロックダウンを発動し、特定のユーザーに対して建物の一部への立ち入りを許可し、必要に応じてビデオ映像を保護者や当局に共有できるようになりました。
コストの削減。イベント発生時に自動でビデオフィードが送られ、スマートフォンなどで瞬時に確認できるようになりました。おかげで、年間数千ドルもかかっていた誤報コストを支払う必要がなくなりました。また、すべてのドアにデジタルドアリーダーが設置されているため、鍵を紛失したり盗まれたりしても錠を交換する必要がなくなりました。
訪問者の受付手続きでスタッフの作業効率が向上。訪問者管理システムが統合されているので、多忙なスタッフは訪問者の到着を待つために時間を費やす必要がなくなり、受付スタッフも安心して校内を移動できるようになりました。
Verkadaの統合ソリューションによる物理セキュリティ向上の仕組み
校内すべてのアクティビティを明確に把握
Verkadaカメラと52インチViewing Stationを使用することで、超低遅延、鮮明なビデオ再生、カスタマイズ可能なレイアウトで最大300個のカメラフィードを任意のディスプレイにストリーミングできます。すべての屋外ドア、屋内の廊下、階段の吹き抜け、駐車場、私道、幼稚園の建物など、あらゆるところに設置したカメラが、現場の状況を鮮明かつリアルタイムで捉えます。
インテリジェントアクセスを実現するキーレスリモートエントリー
校内の各所に設置されたVerkadaのアクセスコントロールとドアリーダーを生かして、学校全体および全ユーザーを対象に、ドア、ユーザー、スケジュールを管理できています。これにより、大幅なコスト削減を実現できました。「鍵が盗まれた場合、鍵の切断や再発行にかかる費用は高額になります」とEssalat氏は言い、次のように続けます。「現在ではキーレスカードを紛失してもアクセスを停止するだけで済みます。また、生徒のファイルと金銭を別々の場所に保管して、個人ごとにアクセスをカスタマイズし、機密性を確保できるようになりました。」
訪問者を追跡できる統合された訪問者管理
先日のVerkada Guestの統合で事務室の見栄えが良くなりましたが、それだけでなくスタッフの効率性も最大限に高まりました。また、受付手続きの画面はカスタマイズが可能です。訪問客やボランティアは、訪問者タイプに応じた受付手順を選択し、バッジを印刷できます。受入先担当者には、訪問者の到着を知らせる通知が自動で送られます。「すごいと思ったのは、訪問者の到着が携帯電話にSMSで知らせが入ったことです。教職員はもう、訪問者の到着を受付で待たなくてよいのです。そこに費やしていた20分を使って、生徒の相手をしたり、助成金の提案書に取り組んだり、校内各所で必要な仕事をこなすことができます。」とEssalat氏は語っています。また、訪問者のログもアクティビティもCommandインターフェースから管理できます。校内の全員の様子を一元的に追跡および管理できるので、安心感が高まります。
誤報を減らす無線侵入検知
校内の主要なドアすべてにアラームセンサーが設置されているため、侵入検知の管理プロセスはより的確かつシンプルで、効果的なものになっています。特定のイベントが発生した際にはアラームが発生し、スマートフォンですぐに調査を行えます。誤報かどうかを切り分けて、本当の脅威であれば警察に通報できます。こうしたプロセスによって年間に数千ドルのコストを節約できています。
統合されたロックでより多くの教室のドアを安全に保護
緊急対応を強化するため、VerkadaはAllegion Schlageの有線および無線ロックシリーズを統合して、より多くのドアをVerkadaエコシステムに連携させています。無線ロックを使用することで、教室のドアの配線が不要になり、同時に可視性の向上と管理の強化も可能になりました。
「Verkadaの統合プラットフォームにより多くのドアを連携することで、より迅速に対応し、緊急時に生徒の安全を守るために必要なアクセスを初期対応者に提供できます。自分の携帯電話やパソコンからロックダウンを開始し、ビデオフィードやフロアプランを警察と共有し、学内に安全地帯を作って、事件の進行を監視できます。」
緊急事態が発生した場合、Commandを介して任意のパソコン、またはVerkada Passアプリ経由で任意のモバイルデバイスからロックダウンを開始できるので、応答時間を短縮できます。指定されたスタッフのみがロックダウンを発動および解除することができ、進行中の脅威や屋内避難など、さまざまなイベントタイプに対処するために各種のシナリオを作成できます。
守られているという安心感
最大のメリットは、すべてのソリューションが1つの画面に集約されたことです。「Verkadaさえあれば、それぞれのテクノロジーが単独で素晴らしい働きをしてくれるだけでなく、すべてが連携してさらに効果的に私たちを守ってくれます」とEssalat氏は話します。同校のスタッフはVerkadaを使用して、生徒を守るためのシームレスなセキュリティを手に入れたのです。
Verkadaを実際にお試しになりたい方は、無料のトライアルカメラをお申し込みいただくか、毎週開催されるウェビナーにご参加ください。