Rapha Racing
世界有数のスポーツウェアブランドのRapha Racingは、高品質なサイクリング用品だけでなく、クラブハウスといった革新的な小売業にも進出していることで有名です。最初のクラブハウスは、2012年にロンドンのブリュワーストリートにオープンし、人々が集まるサイクリングコミュニティとして、社会的なハブの機能を果たしてきました。現在、Rapha Racingブランドは、東京からマヨルカ島、ニューヨークにも広がり、世界中で23か所の常設クラブハウスを運営しています。
Raphaのクラブハウスの中心になっているのが、高品質なサイクリングウェアというアパレルの販売に加えて、そこで育まれたコミュニティです。イベントの開催や自転車レースの放映、ソーシャルライドの企画、会話を楽しめるスペースの開設など、クラブハウスはサイクリング愛好家にとって天国のような場所です。さらには、クラブハウス自体がRaphaブランドの海外進出に貢献してきました。
ITプロフェッショナルとして20年以上の経験を持つJustin Maynard氏は、過去6年間、Rapha Racingで世界的なテクノロジー戦略の先頭に立ってきました。小売技術マネージャーとして、Rapha独自の小売戦略を推進するデジタルインフラストラクチャを設計し、世界中の拠点全体におけるエクスペリエンスと商取引の融合を、思慮深いアプローチで実現しています。
課題
「クラブハウスは、小売店舗としての機会であると同時に、コミュニティとしての機能も果たしています。ほとんどの店舗にはカフェが併設されており、単なるショップではありません。サイクルウェアを買うお店であると同時に、コーヒーを飲みに行く場所なのです。」
世界的に知られるRaphaのクラブハウスは、高級大型小売店舗の敷地内に出店することが多いため、革新的な手法を採用して、保管した在庫を移動させたり新しい市場を調査したりできます。ただ、ポップアップストアによっては短期間の運営であるため、本格的なインターネット接続に投資するには、多大な年間コストが発生します。その対応策として、Raphaでは4Gまたは5G接続を使用していますが、従来のCCTVの使用では、リソースの帯域幅をすぐに消費してしまうという問題がありました。
マンチェスター市議会では、特定のライセンスを取得するには、公共の安全に関する要件を満たす必要があることが発表されました。次のような要件です。
指定されたスタッフに対する必須のトレーニング。
施設の徹底的なセキュリティ評価。
ライセンスの付与または変更から、28日以内にリスク評価を行うこと。
セキュリティおよび対応計画の文書化。
Verkadaを選ぶ理由
マンチェスター市議会からの要請を受け取ったとき、Maynard氏はすでに準備を整えていました。Raphaは少し前にVerkadaに移行しており、投資効果はすぐに実感していました。
「Verkadaは、まさに革新的でした。私たちのニーズを完璧に満たし、チームと顧客の両方の安全を守ってくれます。」
Verkadaは、厳格でありながらアクセスしやすく、かつ合理的なセキュリティ運用を維持できる設備を備えており、マンチェスター市の公共の安全に関する規定にも準拠しています。また、直感的に操作できるCommandプラットフォームは大規模な効率化を達成するのに不可欠なツールです。Maynard氏は、これを活用して世界でのセキュリティ運用を一元化しました。
世界中で簡単に拡張可能
サンフランシスコの賑やかな通りからミュンヘンの歴史ある細道に至るまで、Raphaは、世界中の多様な場所に店舗を構えています。Maynard氏が最初に導入したVerkada製品は、概念実証として選択したMini Domeシリーズでした。「初めての購入でしたが、すぐにシステムのシンプルさに感激しました。」
同氏は、ミュンヘンの店舗でVerkadaの導入を展開するにあたり、動的表示オプションやデジタルのパン・チルト・ズームを備えたFisheyeカメラなど、プラグアンドプレイを追加で採用しました。「Verkadaは使いやすさで際立っています。サンフランシスコと台北での設置は、リモートで監督できました。私は現場にいませんでしたが、どこからでもカメラの入力を行い、エンジニアが設置するのを支援できました。」
メリットは、設置のしやすさだけにとどまりません。Verkadaプラットフォームの一元管理システムによって、Maynard氏は、クラブハウスの担当者から小売チームまで、世界中のさまざまなチームメンバーに異なるレベルのアクセス権を付与できました。Maynard氏は「役割とサイトベースで権限を設定できることは、グローバルなチームを管理する上で非常に役立ちました」と力説しています。
小売店のシュリンケージに対する保護
「重要な映像を数秒ですばやく見つけて保存し、共有できる機能は、当社の損失防止戦略に不可欠です。」
Verkadaを使用することで、グローバルチームは客観的な映像証拠を入手できるため、小売店のシュリンケージの主な原因となる返品詐欺や万引きを防ぎ、在庫を保護できます。最新の全国小売業セキュリティ調査によると、シュリンケージによる被害は1,000億ドルに上ります。また小売業者の半数以上が、外部からの窃盗、特に組織的小売犯罪(ORC)が26%増加したと報告しています。現場の警備員配置やパトロールは、セキュリティを強化する1つの要素に過ぎません。Maynard氏は、モーションアラートやプロによる監視を有効にして保護を強化することも可能です。事後に映像を確認するだけではなく、すべてのカメラを、脅威が発生したときにそれを検出するリアルタイムのアラームシステムとして使えるのです。
「これほど迅速、正確にインシデント映像を検索して共有してくれるシステムは他にはありません。Verkadaを使用すれば、盗難に対処するだけでなく、前もって防止できます。小売店のシュリンケージはますます増大する課題ですから、これに取り組む中で、Verkadaは極めて重要なものとなっています。」
自動更新と継続的な機能強化
小売業界でRapha Racingが進化中であることは、このブランドが利用可能な最高の技術ツールの使用にこだわっていることからもよく分かります。Verkadaの高度な分析機能に着目するRaphaは、混雑傾向と客数傾向を活用して、セキュリティと顧客インサイトの両方の最適化を図ろうとしています。
また、VerkadaのHelixビデオ検索および統合エンジンは、Raphaのドリンク販売店舗全体での混合使用事例にも新たな可能性をもたらします。販売時点情報管理(POS)システムの実装はまだ初期段階ですが、これをHelixとシームレスに組み合わせることで、不正行為の防止を強化して迅速に調査を行えると期待されています。
Verkadaの継続的なアップデートと革新的なシステムを採用することで、Maynard氏は将来を見据えたアプローチに力をもらっています。「新しいテクノロジーには、大いに興味を持っています。進化するものを見るのは常に楽しみですし、その進化の一部を担えることに興奮しています。」
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