より実用的な検索結果
経路分析を使用した新しいモーション検索
当社の最新世代カメラモデルでは、正確性が向上し、重複した検索結果を削減します。これは、カメラに搭載されているコンピュータビジョン(CV)チップセットによって実現され、より大型で高速なCVモデルの使用が可能になります。これらのモデルでは、人物や車両の動きを特定し、複数のフレームにわたり検出したものを組み合わせることができます。結果として、当社の最新カメラモデルは50%検出数が増え、重複した検出数は70%削減しています。
「Verkadaのモーションアルゴリズムはほとんどの他の商業レベルのソリューションの一歩先を行っています。とても正確なので、通常のセキュリティ対策では得られない、収益面や効率面でのメリットがあります。」- Bank of Southside Virginia、代表取締役社長および最高経営責任者、Will Clements氏
Commandのユーザーインターフェースは大幅に改善されました。以前は、ユーザーは対象領域のモーションイベントを表示するためには、モーションタブに移動し、カメラフレームの部分を選択してから、映像を再生するためにビデオ検索結果をクリックしなければなりませんでした。
今後はすばやく状況を確認できるように、検索結果にマウスを当てると即座にビデオを再生できるようになります。また、最新世代のカメラモデルで撮影された映像の場合には、検出された各人物の軌跡をCommandで確認できます。軌跡分析機能は、数の多い検索結果を効率よく見ていく場合に便利です。
履歴プレーヤーを再設計
履歴プレーヤーを設計し直し、調査の速度と正確性を高めました。デフォルト設定のタイムラインは2時間でしたが、これを10分間のタイムライン表示に切り替えました。これにより、特定の時間帯に発生したイベントを探しやすくなります。また、モーションイベントは、プレーヤーの下に青色のバーで表示され、バーの高さでその時間帯のモーションイベント数が一目でわかるようになりました。
関連するビデオをより正確にサムネイルと一致させることでビデオの位置調整が正確にできるようにもなりました。サムネイルをクリックして、表示される時間で正確にビデオを再生できるようになりました。
今回の設計変更では、フレームを飛ばしたり、再生時間の調整、重要な詳細事項を拡大する場合に、より探しやすい目立つアイコンを採用しています。複数のカメラ表示では、特定のカメラをクリックして、拡大したり、履歴プレーヤー内のイベントとアラートに移動したりできます。
プロフィールページの刷新
プロフィールページが刷新され、要注意人物ページとして生まれ変わりました。新しいユーザーフェースでは、要注意人物にタグを追加して、検索しやすくなります。また要注意人物の身元に関する説明を加えるメモも含めることもできます。メモに含める詳細のレベルにより、該当する人物の過去の仕業についての情報も開示できるかもしれません。以前は、アラートを割り当てるには、アラートページに移動し、該当のプロフィールを探す必要がありましたが、以前にはできなかった要注意人物ページから直接、アラートを作成できるようになります。
互換性を確保してビデオ品質を向上
ビデオコンテンツを高画質に保つには、ビデオの圧縮処理が重要になります。圧縮処理を実行するには、ビデオフレームを小さい四角形に分割し、各四角形を個別に圧縮してから、ネットワーク上で圧縮したビデオを転送します。Verkadaのプラットフォームは、ビデオで最大2倍の高画質を実現する最新の圧縮技術であるH.265をサポートするようになりました。H.265を使用すると、人物の顔、ナンバープレートの数字や文字などの重要な細部を帯域幅の消費量を増やすことなく保存でき、デジタルズームの品質も改善されます。さらに、Verkadaのハイブリッドクラウドソリューションでは、エンドユーザーのデバイスの互換性に関係なく、クラウドトランスコーダーを利用して互換性を確認し、シームレスなビデオストリーミングを実現できます。
Verkadaで採用していたH.264は、初期の圧縮技能で、統一的なサイズの四角形の固定数を使用してビデオのすべてのセクションを圧縮します。しかし、この方式では、ビデオ中の詳細事項を効果的に保存できなかったり、モーションがない領域を圧縮できませんでした。H.264を使用してビデオ画質を改善する唯一の方法は、ビデオビットレートを増やすことでしたが、そうするともっと帯域幅を消費することになります。
それとは対照的に、H.265ではビデオ中のモーション量や領域に基づき圧縮する四角形の数とサイズを調整するという、より高度な方式を採用しています。壁や空などビデオの動きのない要素はより少ない数で大きな四角形を使用するため、帯域幅の消費は少なくてすみます。反対に、顔や人などの動きのある部分はより多くの小さい四角形を使用して、より細かく詳細を保てるようにしています。モーション分析を通して圧縮した四角形数を最適化し、高度なモーション予測方式を導入することで、H.265はより少ない帯域幅の消費でより高画質なビデオを提供し、4Kなどの高画質に適しています。
これまで、エンドユーザーデバイスには再生に対する一貫したサポートがなかったため、H.265はNVRベースのセキュリティシステムでしか実行できませんでした。Verkadaはこの制限を克服し、現在すべてのお客様とあらゆるカメラモデルでH.265を利用できる、唯一のハイブリッドクラウドセキュリティプロバイダとしての地位を確立しています。
この注目すべき成果は、専用エンコードハードウェアつきのカメラと、リアルタイムの遅延およびパフォーマンスへの最適化を図ったクラウドトランスコーディングを組み合わせた、ハイブリッドクラウドアーキテクチャにより実現されています。VerkadaカメラがH.265でエンコードされた映像を撮影すると、これがクラウドに送信され、クラウドトランスコーダがエンドユーザーのブラウザ互換性をインテリジェントに判断します。この情報に基づいて、ほとんどの場合、デフォルトではH.265で最も適切なビデオコーディングが提供されます。エンドユーザーのデバイスでH.265がサポートされていない場合、最小限の遅延でビデオを即座にH.264にトランスコードします。ビデオが元の形式で配信されてもトランスコードされても、エンドユーザーは、希望するデバイスで優れた映像品質を体験できます。
管理のしやすさ
カメラメモを使用してカメラ全体の管理を効率化
エンタープライズ規模の環境で数多くのカメラを管理することは骨の折れる作業です。各カメラの目的の記録をつけ、メンテナンス用の中間配線盤の棚に専用のカメラを接続するPoEケーブルとポートを配置し、レンズの洗浄や向きの変更などの作業内容を把握することはかなり負担が大きい管理作業です。 結果として、手作業でラベルや付箋を使ってメモを書き、カメラに貼り付けているお客様もいらっしゃいます。
Commandでは、特にカメラ全体の管理を簡易化できるように、カメラ情報に「メモ」セクションを追加しました。この機能により、管理者は、各カメラの目的や必要なメインテナンス事項やトラブルシューティングに必要な事項を記入しメモを追加できます。
エンタープライズ帯域幅マネージャーを使用して帯域幅消費を制限
ピーク時に帯域幅の消費量を管理する場合でも、重要なシステムを優先させる場合であっても、より柔軟性をもって帯域幅の消費量を管理できるようになります。エンタープライズ帯域幅マネージャー(EBM)を使用するサイトですべてのVerkadaカメラが消費する合計帯域幅を制限できます。
このオプションには、マネージャーサイトページまたはサイトメニューをクリックし、[Manage Bandwidth(帯域幅を管理)]ボタンを選択してアクセスできます。CommandでVerkadaカメラが消費できる最大アップロードの帯域幅を入力することで、EBMが自動的にすべての帯域幅消費量を監視・管理し始めます。新しいビデオのストリーミングの開始等により処理が最大帯域幅を超えると、EBMは十分な帯域幅が利用できるようになるまで処理を一時停止します。
その他の詳細
本日より、これらの新機能と改善された機能にアクセスできるようになります。詳しくは、様々なナレッジベース記事をお読みください。